ピアサポーターが思う働く意味 「貢献感」が回復を支える理由
ピアサポーターK
働く意味は一つではない
「なぜ働くのか?」という問いに対して、答えは人それぞれです。
一般的には、次のような理由がよく挙げられます。
収入を得るため
生活を安定させるため
社会的な役割を持つため
人とのつながりを持つため
自己実現のため
どれも間違いではありません。むしろ、どれも大切な意味を持っています。
しかし、私は、ピアサポーターとして多くの方と関わる中で、もう一つ大切だと感じている視点があります。
それが「貢献感」です。

ピアサポーターが考える働く意味=貢献感
私が考える働く意味は、「誰かの役に立っていると感じられること」です。
働くことは、どんな仕事であっても必ず誰かにつながっています。
掃除をする人がいるから環境が整う
警備をする人がいるから安全が守られる
家事をする人がいるから生活が成り立つ
一見目立たない仕事であっても、そこには確実に価値があります。
そして、「自分は役に立っている」という実感は、心に大きな影響を与えます。
なぜ貢献感が大切なのか
精神的な不調を経験した方の中には、「自分は何の役にも立っていない」、「生きている意味がわからない」と感じてしまう方が少なくありません。
その状態で「働かなければいけない」と考えると、プレッシャーや不安が強くなってしまいます。
しかし、働くことを「義務」ではなく「貢献」として捉えると、見え方が変わります。
たとえ短時間でも、たとえ簡単な作業でも「誰かの役に立っている」この感覚は、自己肯定感を少しずつ回復させていきます。
小さな「役に立つ」が回復を支える
回復の過程では、いきなり大きな仕事を目指す必要はありません。
むしろ大切なのは、小さな成功体験の積み重ねです。
挨拶ができた、時間通りに行けた、頼まれた作業を終えられた。これらもすべて「誰かの役に立っている行動」です。
ピアサポーターの視点では、この小さな積み重ねこそが回復の土台になります。
働く=価値がある、ではない
ここで誤解してはいけないことがあります。それは、「働いているから価値がある」という考え方です。
本来、人の価値は働いているかどうかで決まるものではありません。
ただし、働くことを通して「自分の価値を実感しやすくなる」という側面は確かにあります。
つまり、働くことは価値を生み出すものではなく、「価値を感じるきっかけ」なのです。

ピアサポーターとして伝えたいこと
ピアサポーターは、同じように悩みや苦しさを経験してきた立場だからこそ、伝えられることがあります。
それは、「無理に働かなくてもいい」、「でも、誰かの役に立つ経験はきっと力になる」ということです。
働くことが難しい時期もあります。
休むことが必要な時期もあります。
それでも、少し余裕が出てきたときには、誰かの役に立つこと、小さな役割を持つことを意識してみるといいと思います。
それが、自分自身を支える力になっていきます。
働く意味は「貢献感」にある
働く意味は人それぞれですが、ピアサポーターの視点では「誰かの役に立っていると感じられること」が大きな意味を持ちます。
働くことは、収入や社会的役割だけではなく、自分の存在を実感する手段でもあります。
そしてその実感は、回復を支える大切な要素になります。無理に大きなことを目指さなくても大丈夫です。
小さな「ありがとう」、小さな「助かった」、その一つひとつが、働く意味を形作っていくと私は思います。

