精神科訪問看護師 私のこころと体の健康法① 抗わない、縛らない、無理をしない
看護師 山田祥和
私は仕事柄、「健康のために何かされているんですか」と聞かれることがあります。
精神科訪問看護師として、日々さまざまな方のこころと体に向き合っています。眠れない方、不安が強い方、人間関係で疲れてしまった方、頑張りすぎて動けなくなってしまった方、太り過ぎの方、肝機能が悪い方、アルコール多飲の方、多くの方と関わる中で、健康について考える機会は自然と多くなります。
だからこそ、「きっと何か特別な健康法を実践しているんでしょう?」と思われることもあります。
ジョギングですか?筋トレですか?糖質制限ですか?お酒は飲まないのですよね。ポテチは食べないですよね。やっぱりサプリメントですか?
ヨガですか?認知行動療法や自動思考に気づく練習を常にしているのですか?マインドフルネスを取り入れているのですか?
結論からいうと、特に意識していません。普通です。自然です。

食事も、お酒も、普通
糖質制限制限はしません。玄米にこだわることもありません。とりのささみや野菜が中心でもありません。健康食品には全く興味ありません。
暴飲暴食はしませんが、お酒も飲みますし、唐揚げもマックも食べます。お菓子も時々食べます。
その時食べたいものを食べるようにしています。ただ、「食べ過ぎないように」だけしています。
タバコはお金がもったいないので吸いません。
これも健康のためというより、ただ自然にそうしているだけです。普通です。
訪問看護の現場でも、「〜しなければ」「〜してはいけない」と自分を縛りすぎて苦しくなっている方をたくさん見てきました。
本当に大切なのは、続けられること。無理をしないことだと思います。
※利用者さんにこの話をしたら20キロ太ったと言われましたので、あくまで私の健康法です。
ジョギングもしない、筋トレもしない
毎日何キロ歩く、何回スクワットする、そんなノルマもありません。
ただ、好きで畑仕事はしています。土を触る。耕す。草を取る。野菜を育てる。季節の変化を感じる。「運動しよう」と思ってやっているわけではありません。
好きだからやっている。結果として体を動かしているだけです。
たぶん、健康というのは「やらなければ」で続けるものより、「気づいたらやっているもの」のほうが長続きするのかもしれません。

風邪をひいても、熱が出ても抗わない
風邪をひいても、熱が出てもすぐに薬を飲むことはありません。頭が痛くても痛み止めも飲みません。
病院にもすぐには行きません。
もちろん、よっぽど辛ければ多分病院へ行くと思います。
少しくらいの不調なら、そのまま様子を見ます。人の体には、自分で治ろうとする力があります。医療者でありながら、私はその力をとても信じています。
何でもすぐに医療で解決しようとしすぎると、自分の持っている力を出せなくなる可能性があります。
しかし、薬も医療もとても大切です。統合失調症やうつ病の方が薬で劇的に良くなったのを私はたくさんみてきました。
仕事も、無理はしない。でも普通に働く
疲れたら、ほどほどに休みます。でも長時間働いても疲れない時は普通に働きます。
決して無理しているわけではありません。気合いや根性でもありません。
ただ、自分の状態を見ながら普通に働いているだけです。苦でないから働くのです。
精神科訪問看護の仕事をしていると、「頑張りすぎて壊れてしまう人」にたくさん出会います。頑張りは長続きしません。
だからこそ、私はまず自分が無理をしないことを大事にしています。
支える側が壊れてしまったら、支え続けることはできません。
病気になったら、必要な治療は受ける
もし、がんになったら標準的な治療は受けると思います。
しかし、高額な自費治療まではしないでしょう。延命治療も望みません。
生きることも自然なら、終わりを受け入れることも自然だと思っています。
医療に携わっているからこそ、治すことだけがすべてではないことも知っています。
どう生きるか。
どう最期を迎えるか。
それも健康の一部なのかもしれません。
②に続きます。
だいぶ偏った健康観かもしれないので、読み流してください。


