入院と手術を経験して、改めてピアサポーターの大切さを感じた

看護師 山田祥和

今週私は、入院して腹部の内視鏡手術を受けました。今回、初めての手術を経験して、看護師として、患者さんの気持ちが少し分かった気がしたので、本日はそのことを書きていきます。

入院自体は2泊3日のもので、命に関わるような大きな手術ではなかったのですが、それでも実際に入院してみると、お腹の痛みで思うように動けず、普段当たり前にできていることができない不便さを強く感じました。

今も痛くて咳もできません。痛くて笑うこともできません。

入院生活の中で、看護師さんの関わりがとても印象に残っています。全身麻酔で意識が戻らなかったらどうしようという不安を話すと、「絶対大丈夫です!意識が戻らなかった患者さんをみたことがありません」

本当かどうかはわかりませんが、力強い言葉でした。

まな板の上の鯉状態の手術室でも、「血圧測りますよ。モニターつけますよ。マスクしますね」と一つひとつの動作に声かけしてくれてとても安心しました。

麻酔が効くまで肩さすってくれた安心感は、忘れません。

気がついたら「終わりましたよ」の声。まだぼーっとしていましたが、病棟に戻ってきて安心しました。

しかし、身体が動きません。麻酔が効いているのがわかります。動こうと思っても動けません。

そんな中、おしっこの管が気になって違和感しかありませんでした。痛みと尿意と物凄い違和感。

その場で管を抜いて欲しいことを伝えましたが、異常ないので明日抜く予定ですとの返答です。

これが明日まで続くのかと思うと絶望です。

1時間ほど経っても、痛みと尿意と違和感が取れません。どうしても我慢できず、そこで人生初のナースコールを押しました。

先ほど聞いたばかりだったので、我慢してくださいと言われると思いましたが、「すぐ先生に確認してきます」と言って動いてくれました。

その一言だけで安心感が全然違います。

確認して戻ってきて、抜いてくれました。本当にこの時女神に見えました。優しく対応してもらえることで、気持ちまで少し楽になることも実感しました。

実は私も看護師で、精神科ですが病院で働いていました。

これまで病院で働く中で、「少し待っててね」とか「朝まで様子を見よう」といった対応をしてきた自分を思い出します。

もちろん状況的に仕方がないこともあるのですが、今回自分が患者の立場になってみて、その言葉がどう受け取られるのかを初めて実感した気がします。

身体の痛みではありましたが、動けないことのしんどさや、誰かに頼らざるを得ない状況の不安は、普段関わっている患者さんたちと重なる部分がありました。「つらい」「動けない」という言葉の重みを、少しだけ実感できたように思います。

そして改めて、ピアサポーターやピアカウンセリングの大切さも感じました。同じような経験をした人にしか分からない感覚や安心感が確かにあると思います。

統合失調症、双極症、発達障害、依存症、不安障害、同じ病気になると少しは辛さがわかります。

自分はピアサポーターではなく、看護師として支援する側ではありますが、こうして実際に経験してみることで、よりピアの意味が分かってきた気がします。

今回の入院は短いものでしたが、自分にとっては大きな気づきになりました。これからは今まで以上に、目の前の人の気持ちを想像しながら関わっていきたいと思います。

どすれば楽になるか、どすれば社会に適応できるか、どうすれば仕事が長続きするか、どうすれば目標が達成できるのか

「寄り添う」という言葉を、もう少し自分の中で具体的なものにしていけたらと思います。

本当にいい経験をしました。

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