体調が悪い時の選択肢 体調の波と上手に付き合う方法
ピアサポーター 金子祐也
精神疾患を患っていると、体調が良い時と悪い時が波のように訪れます。私の場合、長さはその時によってまちまちで、一週間くらいで収まる時もあれば、数か月、場合によっては一年間調子が悪い波が押し寄せてきます。
では、体調が悪くなったらどうやって回復すればいいのでしょうか?
私の場合
①薬の調整
②体調がよくなるまで耐え続ける
③入院する
以上、三つの選択肢があります。

①薬の調整
まず一番現実的で多くの人が選ぶのが、主治医に相談して薬を増やしてもらったり、別の薬に変えてもらったりすることです。体調の悪化が一時的なものと考えられる場合、薬の調整で楽になることがあります。ただし、副作用が出る可能性もあるので、自己判断ではなく、必ず医師と相談しながら行うことが大切です。
②耐える
薬に頼らず、生活環境を整えて静かに回復を待つという方法もあります。
たとえば、仕事を休職したり、予定を減らしたりして、できるだけ心身に負担をかけないようにします。
これには時間がかかるかもしれませんが、自分の回復力を信じて待つという選択肢でもあります。ただし、あまりにも症状がつらい場合や危険がある場合には無理せず、すぐに他の方法を検討するべきです。
体調がよくなるまで耐え続けるのもかなり大変です。どれだけ耐えればいいのかわからないまま過ごしていくだけでもかなりしんどいです。
自分の中で仕方がない、こんなものかとやり過ごすようにしています。
私はこの方法になってしまうことが多いです。

③入院する
自宅での生活が困難になったり、希死念慮が強くなってしまった場合などには、入院という選択肢をとります。入院することで、生活のリズムを整えたり、医療的なケアを受けながら安全に過ごすことができます。入院に対してネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、「自分を守るための手段」として、前向きに考えることができます。
入院によって長期間休みを取ることで、また新しい人生を送る気持ちになります。そして完全に社会と自分を切り離して生活することで、体調の悪い波をよくすることができるかもしれません。ただしその間の生活費を考えると入院という選択肢は難しいです。
実際入院をしたいが経済的にできないという方たちも多いと思います。私もその一人です。
どの選択肢も「絶対にこれが正解」というものはなく、自分の状態や状況に合わせて柔軟に選ぶことが大切です。そして一人で抱え込まず、医療者や周囲の信頼できる人に相談しながら、自分にとって最善の方法を見つけていくことが回復への第一歩になります。