うつ病について

うつ病とは

うつ病は脳の病気で本人の努力不足などではありません。憂鬱な気分が続き、意欲が出ず、仕事や勉強、人との関わりなど、日常生活へ支障を来すようなら「病気」と捉えます。「楽しみや喜びの喪失」「良いことが起きても憂うつな気分は変わらない」「趣味が楽しめない」こういった症状が2週間以上継続することをうつ病と呼びます。

うつ病の原因

うつ病の原因は様々です。生活の中で起こる様々な要因が複雑に絡み合ってうつ病の要因となっています。遺伝的な要因や身体疾患もその要因ですが、最もきっかけとなりやすいのは「環境要因」だと言われています。「人間関係のトラブル」、「家族の死や別れ」、「環境の変化」などが挙げられます。

うつ病になりやすい人

また、遺伝要因や性格の傾向もうつ病の発生要因となります。「義務感が強い、責任感が強い、他人に任せられない、完璧主義、几帳面、他人への配慮を大切にする」といった人は、うつ病の発症リスクが高いと言えます。物事を悲観的に捉える人や「こうでなければだめだ。こうあるべきだ」といった考え方は高リスクです。

よき相談者となり主治医と連携をとっていきます

うつ病の治療には「ゆっくり休むこと」、「薬物療法」、「精神療法・カウンセリング」があります。
うつ病が少し良くなると、いきなり活動を再開され、また再発してしまう場合があります。
活動と休息のバランスは非常に大切です。
また、薬物療法も効果が出るまで約2週間かかると言われています。
最近の抗うつ薬は副作用が少ないですが、人によって、眠気や吐き気、手の震えなどの症状が出る方もいます。

訪問看護ではよき相談者となっていきます。「効果がでない」、「副作用がつらい」などの相談に乗り、主治医と連携をとっていきます。

精神療法・カウンセリング・認知行動療法

うつ病の治療には様々な精神療法・心理療法があります。
訪問看護ステーションこころいKでは、認知行動療法を実施いたします。
人に話をすることで、自分の思考を客観的に捉え、物事を柔軟に捉えることができるように支援いたします。
自分の考え方のくせに気づき、対処方法を一緒に考えていきます。考え方ひとつで人生楽になります。

再発予防のための相談と見守り

いったんよくなってもうつ病がすぐに再発する場合もあります。
うつ病は主に「急性期、回復期、寛解期」の3段階に大別されます。
急性期に一番重視すべきことは休養で、回復期は継続した薬物療法と生活指導です。
そして、寛解期の再発予防には精神療法・カウンセリングが重要だと言われています。
うつ病が寛解した後、すぐに薬や受診を自己中断してしまうと、再発してしまうことがあります。
訪問看護では再発予防のため、活動と休息のバランスや薬ののみ心地など相談に乗りながら、認知の変容を行っていきます。

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