不登校 行事だけ参加するのはあり?

看護師 山田祥和

学校から足が遠のいてしまっている場合、最初の一歩として、授業以外の、本人が参加できそうな行事から入る場合があります。

行事に参加することで、友人やクラスメートとの関係を保つことができ、社会との繋がり感が生まれます。取り残されてしまったという焦りも軽減します。学校に行けたという達成感や自信を得ることができます。

当然学校に行くことが最善ではない場合もありますが。

学校に行くという第一歩は、本人も物凄く頑張っています。

私たちも、学校に行きたくても中々行けない状態から、登校するために、どうすれば行けるかを一緒に試行錯誤します。

遠足に行ってみたいとなったとき、どういうふうに行くかなどの方法を、本人、家族と話し合います。

学校の先生と連絡をとって打ち合わせしたり、友達との会話など想定したりする場合もあります。

訪問看護ではよくSSTを行います。

対人関係のスキルやコミュニケーション能力を向上させるために、実際の場面を想定して、提案し、練習します。

そのような準備を踏まえて、何とか遠足に行けたときの喜びは、本人も家族も私たち支援者にとっても大きいです。

しかし、多くのクラスメートは声をかけてくれますが、事情を知らないクラスメートから遠足だけくるなんてずるいという声もあることを忘れてはいけません。

苦しんで苦しんで、行きたくても行けず、何とか行こうと準備してやっと、、、

そんな辛い、頑張っている事情を知っているクラスメートは少ないです。

行事だけ参加してずるいと思う気持ちも自然です。

その気持ちが伝わってしまうと、せっかく頑張って行けたのに、さらに学校に対して嫌になり、足が遠のいてしまいます。

学校の先生としても、クラスメートに事情を説明するべきか悩ましいと思います。

この話も正解はありませんが、行事だけの登校ですと逆効果になることも考えなければなりません。

考えすぎても前に進みませんし、、

本当に難しいです。

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