不登校や引きこもりでも自信があれば問題ない 〜強みの見つけ方〜
看護師 山田祥和
学校に行けなかったり、仕事も続かなかったり、長年引きこもっていたりすると、他の人はできているのに自分はダメだと感じ、必然的に自尊心は低くなります。
しかし、そんな自分でもこれだけは他の人より少し秀でているという「強み」があると、自尊心は保たれます。
つまり強みを自覚すれば不登校でも引きこもりでも自尊心は低くならないのです。
強みを自覚することで、不登校でも自信を失わず、時期がくれば学校に行けるかもしれません。引きこもりの方も強みがあるといずれ外に出られる時期が訪れます。
けれども強みを自覚していないと前に進むこともなければ、もしかしたらうつ病などの二次障がいを引き起こす可能性もあります。
本日は、強みの見つけ方について考えていきたいと思います。
強みを見つけるためには、自分の過去の経験や成功体験、好きなことや得意なことを振り返ることが役立ちます。
他者と対話し、振り返ると意外と簡単に見つけられます。
幼稚園の時の自分、小学校の時の自分、その時ハマっていたこと。中学校での部活、高校でのアルバイトなどなど。
強みに焦点を当てる
時系列にポジティブ視点で振り返ると人より優れている自分の強みを見出すことができます。
具体的には、
①自分が過去に成功した経験や達成感を感じた瞬間を振り返ります。
そのときにどのようなスキルや特性を活かしたのかを考えます。
②身近な人々(家族、友人、同僚、支援者、主治医など)から自分の強みについての意見を求めます。
きっとポジティブな答えが返ってくるでしょう。
③自分が何に興味を持ち、何をすると時間を忘れて取り組めるかを考えます。
これらの活動や趣味には、自然と得意な部分や強みが現れることが多いです。
④新しいことを試してみます。
どんな活動が自分に合っているかを試行錯誤しながら学びます。成功した経験と例え失敗してもその経験から学び、自分の強みをさらに磨いていきます。
こうして自分の好きなこと、得意なことを見つけ、強みをより自覚することで、不登校でも引きこもりでも、こころ豊かに生活することができます。
焦らずとも時期がくれば状況は改善していくと思われます。最初は無理強いは禁物です。強みを意識するだけで十分です。