「継続」する方法 ~中庸を目指して~

ピアサポーター 金子祐也

中庸とは「超過」と「不足」の調整

私はこれまで数十社、さまざまな会社で働いてきました。中にはパワハラを経験したこともあります。今思うと、あの時に中庸の精神で取り組んでいれば、継続できたのでは、と思うことがあります。ですが、そうした場を踏んだからこそ今の自分があるので、むしろいい経験だと思っています。​

今の思考を身に着けたのも、過去のつらい経験を経験値として獲得しているおかげです。​

話はずれましたが、ずばり継続をする方法とは、中庸を目指すことです。この言葉は中学の頃に社会科の先生から教わった言葉です。​

中庸とは、極端な生き方をせず、穏当なこと、片寄らず中正なことを言います。もとは倫理学のアリストテレスが提唱した徳の一つであるメソテースが語源です。メソテースとは、人間の行為や感情における「超過」と「不足」を調整する徳であるとしています。つまり、継続とは「超過」と「不足」を調整していくことだと思います。​

これには、私が行っているルーティンである二回に分けて入浴することにもつながります。一回目はテンションの上がる曲をかけて、自分自身を「超過」させ、二回目の入浴は無音にし精神統一して「不足」を浮かび上がらせることで、初めて中庸の思考が出来るようになります。​

中庸でいることは、自分の思考に介入し、「超過」と「不足」を調整するようイメージしていくことが大事です。それによって、極端に躁状態にもならないですし、鬱状態にもならなくなり、物事が継続することへ一歩一歩つながっていくのです。​

継続の鍵は「ちょっとつまらないくらいの普通」

今、大きいことをやろうと考えたりしても継続にはつながりません。バランスよく中庸でいることが継続への近道です。ちょっとつまらないくらいの普通が一番ですね。​

中庸を意識することで、極端な感情や行動に振り回されることなく、安定した日常を築くことができます。​

日々の生活の中で、自分の状態を見つめ直し、「超過」と「不足」を調整することで、無理なく継続する力を養うことができるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA