雑談はメンタルの安定に欠かせない
看護師 山田祥和
メンタルが不安定な人は、人間関係が得意な人もいますが、苦手な人の方が多いです。人間関係が苦手なために人と距離をおき、孤独になりがちです。
本来、人は社会的な生き物で人と人との繋がりを欲します。しかし、苦手が故の煩わしさの方が上回ってしまうのです。

私たちの訪問看護は、ご自宅でゆっくり話をうかがいます。特に困り事もなく、話すこともないよと言われるかもしれませんが、困り事も話すこともなくても大丈夫です。日常のこと、ニュースのこと、趣味のことなんでもいいのです。雑談でいいんです。むしろ雑談がいいのです。
ちょっとした雑談は、信頼関係を築き、人間関係を構築させ、コミュニケーションスキルを向上させます。また、ストレスの解消やリラクゼーションにも役立ちます。さまざまな話題を共有することで、新しい視点や考え方を学ぶこともできます。自分という人間を理解してもらい、相手の人間性や人となりを知ることもできます。社会との繋がりを感じることができ、幸せホルモンも出ます。
雑談はいいことばかりです。
私は、訪問看護における雑談を「雑談療法」と勝手に名付けています。
まとめますと、雑談は
①信頼関係を築き、人間関係を構築させ、コミュニケーションスキルを向上させる
②ストレスの解消や発散、リラクゼーションにも役立つ
③話題を共有することで、新しい視点や考え方を学ぶことができる
④自分を理解してもらうことができ、相手を知ることができる
⑤社会との繋がりを感じることができ、幸せホルモンがでる
まずは家族や友人でも、誰でもいいので、天気のことやニュースのことを話してみるといいでしょう。きっと気持ちがほぐれます。