認知行動療法のヒント①
看護師 山田祥和
先週の日曜日、友人家族と合わせて10人で、有名な神社に行き、おみくじを引きました。
未就学児から70歳代まで幅広い年齢層です。
小学生の女の子が過去の経験から、おみくじを2枚引くと言い、みんなでそうすることにしました。
1枚目のおみくじをいっせいので開けて、自分たちのおみくじをそれぞれ確認しました。
頷く者もいれば、悲鳴を上げる者、肩を落とす者、ほくそ笑む者など反応はさまざまです。
私は凶でした。珍しいと思いつつ、こんなものかと思いました。

一方隣では、2枚引くと提案した女の子が怒っています。「こんなの信用できない!嘘っぱちだ!」その兄たちに茶化されて半泣きです。
出来事は一緒でも、捉え方で気持ちが大きく変わる
おみくじは私と同じ凶です。同じ凶でも反応は全然違います。
その子は母親になだめられて、またみんなで二回目を引くことになりました。
2回目私は大吉です。おーやったという感情でした。
一方先ほどの女の子も大吉でした。「やった、やった、やったー!」と飛んで喜んでいます。
友人の家族の中にも大吉がいました。
が、何故か喜んでいません。暗いです。落ち込んでいます。
「こんなところで運を使ってしまった。どうしよう」と心配しています。
同じ大吉でも、大喜びする人と不安がる人、、、

友人の家族の中に大凶を引いた人がいて、何故か喜んでいます。
「70年生きてきて、初めて引いた。これはいいことがあるかもしれない。運がいいぞ」
なるほどそう考えれば確かに珍しい。ある意味運がいい。
大吉を引いて心配する人
大凶を引いても喜ぶ人
同じ出来事でも、物事の捉え方一つで、本当に気分や感情って変わってくるものですね。何気ない日常場面で実感することができました。