幻聴への対処法

看護師 山田祥和

統合失調症の症状に幻聴というものがあります。よい幻聴ならいいのですが、大抵悪い幻聴が多いです。

幻聴の種類には、電波やベルの音が鳴る、音楽が流れる、人の声が聴こえるなどがあります。

その中で厄介なのは、人の声です。その声が知り合いの声でしかも悪口ならいい気がしません。

そんな幻聴が聞こえてきた時の対処法は人それぞれです。

幻聴の対処の一例

みなさん色々工夫されています。薬を飲むのもいい対処法ですが、私がおすすめなのは、何か聴こえてきたら、まずは幻聴と思うことです。ヒソヒソ話なら尚更幻聴と思い、関係ないと突っぱねればいいのです。聞き流すのです。

そしてほかの何かに注意を向けて集中することです。

中でも普段から人と関わっているということはとてもよいことです。コミュニケーションをとることで現実世界に引き戻すことができるからです。

コミュニケーションの時間は現実世界の時間ですから、その時間が増えれば、内的世界に引き込まれる時間が減ることになります。

結果として幻聴が減ることになります。


また、自分の幻聴についてを人に話してもいいと思います。幻聴を人に話すということは、自らの幻聴を客観的に見られているということになります。

客観視できている間は、幻聴に支配されていないと考えられるからです。

幻聴に支配されるのではなく自らがコントロールしてしまえばいいのです。

そのためにも話ができる人がいると安心です。デイケアや診察、家族や友人など、普段から話せる場があるだけで強みになります。

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